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「鬼に金棒」の鬼は古代日本人の「産鉄民」のことを表していた!

 

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もりもりです。

「鬼に金棒」という言葉を聞いたことがあると思いますが、ただでさえ強い鬼に金棒を持たせたら、手が付けられないほど強くなるという意味です。

たぶん、「鬼に金棒」の鬼について考えたことはないと思います。

じつは、この鬼は、ある古代日本の民族のことを表しているんだそうです。

いったい、どのような民族なのでしょうか?

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「鬼」とは古代日本で鉄器を作っていた民族を表していた

じつは「鬼が金棒を持つというイメージが生まれた背景には、古代日本人の「鉄器」や「産鉄民」への強い畏敬(いけい)の念*1があった。

「鬼」とは古代日本で鉄器を作っていた民族を表していたのである。

鉄器は縄文時代の終わり頃に日本に伝えられ、弥生時代の中期になって国産が始まったと見られている。

鉄器は原料が豊富であり、しかも熱を使った製鉄方法さえ修得すれば、さまざまな加工が可能で、用途も幅広い。

鉄を使った鋤(すき)・鍬(くわ)といった農具は、土地開墾(とちかいこん)におおいに役立ち、農業生産力を飛躍的に向上させた。

ただし、砂鉄などから鉄を取り出し、鉄器を作るのには非常に高度な技術が必要だ。

鉄器は国産できても、その原料である鉄素材は、当初は朝鮮半島から輸入するしかなかったようだ。

実際。弥生時代の鉄器は九州で非常に多く出土している。

鉄素材がいつ頃国産できるようになったのかも不明な点が多いが、おそらく日本の製鉄民族たちは鉄資源を産出する山中にこもり、鉄器を必要とする農民などにそれを供給して生計を立てていたのだろう。

古代人たちにとっては、鉄は非常に貴重であると同時に、その製造には、一般の人間には体得できない、いわば魔術的な技術を要すると考えられたのだ。

「鬼」に対する信仰の歴史は古く、日本書紀にも朝廷に従わない者たちを「鬼」とする表現が出てくる。

ただ、必ずしも人間に災いをもたらす邪悪な存在を意味したわけではなく、超人的な能力で人間に幸福をもたらす精霊のような存在も意味した。

産鉄民への畏怖(いふ)*2が鬼への信仰とつながり、「鬼に金棒」のイメージができあがったわけだ。

なお、鬼が頭に牛の角をはやし虎のふんどしをしているのは、まったく別の理由だ。

方位の吉凶を占う陰陽道で、鬼が丑寅(うしとら)の方角からやってくるとされたことから、このような風体がイメージされたのである。

出典元:3日でわかる日本史

まとめ

「鬼に金棒」の鬼が民族を表していたとは初耳でしたね。

今日も読んでくれてありがとうございました。

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*1:尊いものや偉大な人をおそれうやまう気持ち

*2:[名](スル)おそれおののくこと。「畏怖の念を抱く」「神を畏怖する」(コトバンク)